スイカを食べるキミは…After
来:っつーか、スイカ半分をカレー用のスプーンで食うのはな〜…。
瀬:まだ気にしていらっしゃるのですか。食べ方というのは、些細なことではありませんか。
来:お前にとっては些細なことでも、俺にとってはツッコミたくなることなんだよ。
瀬:……分かりました。そこまで仰るのでしたら、食べ方を変えます。
来:いや、言ってねーし。っつーか、変えられても…食う姿自体が想像出来ないっつーの。
瀬:明日、ご披露いたします。
来:俺の話、聞けよ。
―翌日―
来:で? それは何だ?
瀬:何と言われましても…スイカです。
来:何処が?
瀬:この赤い所、緑の部分。黒いマメが、です。
来:……スイカ、だよな?
瀬:スイカです。
来:…あー、俺…結構疲れてたんだな。
大体、瀬那の持っている二等辺三角形の赤い物体が、スイカバーにしか見えないなんて…。
瀬:見間違いなどではありません。仰るとおり、これはスイカバーです。
来:…ウィンフィールドには…ある訳ねーよな。
瀬:ええ。ですから、櫂に頼んで送って頂きました。
来:……何でだ?
瀬:昨日、言ったはずです。食べ方を変えます、と。
来:…何でスイカバー?
瀬:食べ方、変わりましたよね。
来:……変わりすぎだろ。
瀬:そうでしょうか?
来:そうなんだよ! 大体、スイカの原型留めてねーだろソレ!
瀬:留めていますよ。この二等辺三角形こそが、スイカの原型そのものなんですよ?
皮も種も食べられる所が素晴らしいではありませんか。
来:……頼むから、普通にスイカ食ってくれ。
(皮も種も食うお前なんて…orz)