スイカを食べるキミは…
来栖:想像出来ねー。
瀬那:は?
来栖:セナってさ、スイカ食う姿が想像出来ないっつーか。
瀬那:心外ですね。私だって、スイカは食べます。
来栖:…いや、だからさ…その食ってる姿が想像出来ねーって。
瀬那:はあ…私の、食べる姿ですか?
来栖:羽村はこう…ガブッと派だから分かるが。
瀬那:確かに、翔なら豪快に食べていそうですね。
来栖:で、お前は?
瀬那:私ですか? そうですね…まずはスイカを半分に切ります。(ザクッ)
来栖:まあ、食うためには切るよな。
瀬那:そしてここで、スプーンを取り出します。
来栖:何でスプーン…。しかもそれ、カレーとか食うサイズだろーが。
瀬那:ええ。このくらいのサイズがなければ。
来栖:?
瀬那:こうやって、スプーンですくって。
来栖:くり抜くのかよ!(ビシッ!)
瀬那:…何も裏拳でツッコミしなくても。
来栖:したくもなるわっ!
瀬那:何故です?
来栖:お前がそんな食べ方するからだよ。
瀬那:そうですか?
来栖:って、そのお前も意外そうな顔すんな!
瀬那:別に、普通の食べ方ではありませんか。
来栖:スイカ半分をスプーンで食う時点で、普通じゃねーんだよ!