究極の料理
ナ:出来ました。ええ、出来ましたとも。
ル:何だ、飯か?
ナ:ええ。私ついに、究極と言われる料理を完成させましたわ。
ア:究極?
ジェ:…嫌な予感がするのは私だけですかね?
ガ:安心しろ。俺もだ。
ナ:まあ、失礼ですわね。
ティ:それでナタリア、その料理は?
ナ:これですわ!
ル:……なぁ、鍋にしか見えねーんだけど。
ア:これの何処が究極な訳?
ナ:ほほほほ! その目でよく御覧なさい。この究極の鍋料理を!
カパッ!
ル:……。
ティ:……。
ア:…何、これ?
ジェ:(予感的中、ですね)
ガ:(こりゃ、また…)
ナ:声も出ないほど驚きまして?
ル:…ナタリア…お前、何作った?
ナ:何って…鍋料理ですわ。
ア:…何て名前の?
ナ:『闇鍋』という料理だそうです。
ティ:何処でそんな…。
ナ:この間読みました本に、これが究極の料理と。
ガ:…で、何入れた?
ナ:知りませんわよ。
ル:はぁ?
ナ:その本によりますと、暗闇の中で作るとありましたので。
ジェ:その通り、実行したと?
ナ:ええ。でもご心配には及びませんわ。取り敢えず、食べ物が入っています。
ル:取り敢えずかよ!
ナ:さあ、遠慮なさらず。早くお食べになって。
ル:…うぇ〜、胃が魔界になるよ。
ガ:…胃の前に、鍋が魔界になってるって。
ジェ:まさに、究極、ですね。
ア:人類史上、だよねぇ。
ティ:………。
アシュ:(フン。行かなくて正解だったな…)